2009年06月02日
2070年、神戸/CG的ショートSF

2070年のある日、海上都市神戸はいつものように穏やかに晴れていた。
三宮の中心部を、中国製の高級リムジンが行く。
世界の臨海都市は、ほとんど海の下に沈んでしまったが、
今では誰もが、そんな光景にも慣れてしまった。
地球温暖化防止のため、先進国はあらゆる努力を惜しまなかったが、
途上国の人々が豊かな生活を求める権利を制限することはできなかった。
やっと豊かになった人々にも、クルマに乗り、大型冷蔵庫を買い、
消費生活を楽しむ自由があった。
だれもそれを止めることはできなかった。
Posted by eiji090 at 19:48│Comments(0)
│CG的ショートSF